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― Fighting Soul -1- ―

 

 開け放った窓から入ってきた空気は、朝の冷たさの中にも、春らしい暖かさが混じっていた。

 「Come on-a my house, my house, I'm gonna give you candy」

 カフェオレを作りつつ、咲夜が口ずさんだ歌は、『Come On-a My House』だった。

 「Come on-a my house, my house......」

 砂糖を掻き混ぜるスプーンを止め、無意識のうちに、隣の窓に目を移す。
 そこに、見慣れた顔が見えないことを改めて実感して―――背筋が、ぞくっ、と冷えた。
 体感温度には、湿度や風だけじゃなく「心」も関係あるらしい。2度ほど一気に気温が下がったように感じて、咲夜は慌てて、窓を閉めた。
 「......I'm gonna give a you apple a plum and apricot.....」
 続きを口にしかけたが、窓を閉めると同時に、歌も出口を失くしたみたいに出てこなくなった。咲夜はため息をひとつつき、心の中で「本日のボイストレーニング終了」と呟いた。

 いつもと同じ、いつもの光景が、いつもと違う。
 奏がイギリスへ帰ってから、1ヶ月弱―――物足りない日常に、咲夜はまだ慣れることができずにいた。

***

 「こんにちはー、カフェストックでーす」
 「どうぞー」
 トントン、というノックに答えるように、ドアの向こうから声が返ってきた。ポットその他の仕事道具を、よっ、と弾みをつけて持ち直し、ドアを開けると、案の定、事務所の中には声の主1人の姿しかなかった。
 相も変わらず、用意周到なことで―――咲夜が軽く眉を上げるのと同時に、佐倉が立ち上がり、ニッコリと微笑んだ。
 「ご苦労様。2人分頼んだから、咲夜ちゃんも飲んでいくでしょ?」
 その言葉どおり、注文は「オリジナルブレンド2杯」だ。注文を受けた時から予想はしていたが、やはりそのうちの1杯は咲夜の分らしい。
 ―――要するに、話したいことがあるか、訊きたいことがある、ってことだよね。
 佐倉は、咲夜には決して電話をしてこない。勿論、番号は知っているし、咲夜だって佐倉からの電話を着信拒否などしていない。にも関わらず、咲夜に用のある時は、大抵こうしてデリバリーを頼むか、ライブに直接足を運ぶかのどちらかだ。
 「…あのさ。話があるんなら、デリバリー頼むよか、電話とかしてきた方が早くない?」
 呆れたような咲夜の一言に、佐倉はしれっと答えた。
 「前にも言わなかった? 電話じゃ、顔が見えません、って」
 「…言ってた」
 「もっとも咲夜ちゃんの場合、顔を直接見てもまだ、本音が見え難いとこが問題だけどね」
 そう言いつつ、佐倉は「まあ、座って」とでもいうように、ミーティングテーブルを指し示した。観念した咲夜は、大人しくテーブルの上にポットその他を置き、2人分のコーヒーを準備し始めた。
 「事務員さんはどうしたの?」
 「今日はお休み。ギリギリの予算で運営している弱小プロだから、暇だと最初からわかってる日は、せっせとコスト削減しないと」
 「へー…大変だね」
 「まあ、一宮君が稼いでくれた分の貯金があるから、暫くは安泰だけどねぇ…つくづく惜しいわ。あんなに若くして引退しちゃうなんて」
 残念そうに首を振りつつ、佐倉は席に着き、咲夜が淹れたコーヒーを手元に引き寄せた。
 天職、とまで言われた仕事を、まだまだ活躍できるこの時期に辞めた奏を、バカだ、とあからさまに言う人もいる。確かに咲夜も、惜しいな、とは思う。一生続けられる仕事ではないにしろ、少なくともあと数年は間違いなく活躍できたであろう若さなのだから。
 でも、仕事がなくなってから将来を考え始めたのでは遅い、という奏の言葉にも頷ける。無謀で計画性がなさそうに見える奴だが、そういうところは驚くほど冷静で賢い。むしろ咲夜の方が計画性に乏しい生き方をしているかもしれない。
 「で、どう? 一宮君のいない生活にも、少しは慣れた?」
 奏の名が出たのを良いきっかけと思ったのか、佐倉がさっそく切り出した。やっぱりその話か、と少しばかりうんざりしつつも、咲夜は軽く肩を竦めた。
 「ご心配なく。四六時中一緒にいた訳じゃないから、普段は忘れてますって」
 「そりゃあ、始終べったりしてた訳じゃないにしても、隣に住んでたんだから、そんなあっさりしたもんじゃないでしょうに」
 「…まあ、寂しいと思う瞬間も、ちょこちょこあるけどね。でも、あいにく今、寂しがってる暇なんてないから」
 強がりではなく、本心だ。というより、寂しがっている暇などないほど他の事が厳しい状況にあるから余計、ふとした瞬間に感じる寂しさが辛い、とも言える。勿論、そんなことは、佐倉には言わないが。
 ところが、言わなくても、佐倉にはその辺りの心境が既に想像できていたらしい。咲夜の言葉に、佐倉の表情が僅かに険しくなった。
 「寂しがってる暇がないような状況だからこそ、でしょ」
 「……」
 「咲夜ちゃんが幸せ一杯の充実した生活送ってるんなら、あたしだって余計な口出しはしないわよ。一番精神的に不安定になりやすい状況にいるのに、一番支えになってた筈の一宮君までいないから、心配してるのよ」
 「…わかってる」
 佐倉の心配は、よくわかる。そして、多分―――この心配が、佐倉本人のもの、というより、拓海の心配なんだろう、ということも。
 咲夜には、精神状態がズタボロになった挙句に、ついには体をも蝕んでしまった“前科”がある。佐倉に直接話した覚えはないが、拓海からそれらしき話は聞いているだろう。第一、拓海と佐倉を結びつけるためにあれこれ奔走した時に同じ状態になりかけたのは、佐倉も実際に目にしている。一回り以上細くなった咲夜の手首を握った時の佐倉の辛そうな顔は、咲夜もよく覚えている。
 「ありがと、心配してくれて。でも、ほんとに大丈夫だから」
 くいっ、と自分の分のコーヒーを飲み、咲夜はあっさりした口調でそう返した。
 「そもそも、今までが贅沢すぎた訳だし。プロのミュージシャンだって、あんなに頻繁にステージこなさないよ、普通。アマチュアやセミプロなら尚のこと―――次のステージ決まんなくて不安抱えてるのが“普通”なんだから、その程度で挫けてるようじゃあ甘えてるよ」
 「でも、ねぇ…大学卒業してからでは、初めてでしょ、こんなに長いこと人前で歌わないのって」
 「まあね」
 咲夜の答えに、佐倉は心配そうに眉をひそめた。
 「…麻生さんが、言ってた。咲夜ちゃんにとって、歌うことは、呼吸をするのと同じだ、って」
 「……」
 「息も絶え絶えでいるのが苦しくなったら、変なこだわりなんか捨てて、麻生さんに頼りなさい。“叔父の七光り”と言われようが何だろうが、窒息するよりマシでしょ?」
 この前までの咲夜なら、きっと、佐倉のこんな忠告に、皮肉や誤魔化ししか返さなかっただろう。けれど。
 「…うん。わかった」
 素直にそう答える咲夜に、佐倉は、ちょっと驚いた顔をした。

 素直に答えざるを得ないほど、今、息が苦しくてしょうがない、という訳ではない。
 ただ、奏が、“VITT”からのオファーを受けたから。
 咲夜の拓海に対するこだわりなど比較にならないほど、奏にとって大きなこだわりがあった筈の人からの依頼―――なのに、奏は、全てをかなぐり捨てて、その依頼を受けた。プロとしての足場を確かなものにするために。
 そんな風に、今、奏が戦っているのに、自分が妙な感傷やプライドを振りかざす訳にはいかない。そう、咲夜は思ったのだ。

***

 ―――あー、やれやれ、昼間っから疲れた疲れた。
 佐倉の事務所へのデリバリーがやっと終わり、ようやくオフィスの駐車場まで辿り着いた咲夜は、はーっ、と大きなため息をついた。
 珍しく素直な返事をした咲夜を見て、佐倉は「それほど追い詰められている」と感じてしまったのだろう。先の見通しがどうなっているのか、根掘り葉掘り訊いてきた。心配してくれるのは嬉しいが、佐倉が心配したところでどうなるものでもないのに―――さすがにちょっと、疲れてしまった。
 「おっ、如月、お疲れー」
 荷物を抱えて車から降りると、ちょうど今から出かけるらしい社の先輩が、別の車のドアを開けながら軽く手を挙げた。咲夜も営業スマイルを作り、軽く会釈して応えた。
 先輩の車のエンジン音を聞きながら、ほっと息をつき、何気なく天を仰ぐと、春らしい水色の空が目に映った。
 ―――ちょっとだけ、寄り道するかな。
 佐倉とあんな話をしたせいもあって、このまま事務所に戻る気にはなれない。よし、と荷物を肩にかけ直した咲夜は、今までよりほんの少しだけ軽い足取りで、通用口へと向かった。

 咲夜が勤めるコーヒーデリバリー会社“カフェストック”は、6階建てのビルの一角にオフィスを設けている。
 屋上は打ちっぱなしのコンクリート張りで、ビルの維持・管理のための機材があるだけなのだが、咲夜は時々、暇を見てはこの屋上に上っている。目的は当然、ただ1つ―――歌うため、だ。
 「あーあーあーあーあー」
 荷物を置き、空に向かって思い切り声を張り上げる。我ながら、喉の調子もなかなか良さそうだ。すぅ、と息を吸い込み、咲夜は、十八番の1曲を力いっぱい歌い始めた。

 「Blue skies, smiling at me, Nothing but blue skies, do I see. Blue birds, singing a song, Nothing but blue birds, all day long...」

 咲夜にとって歌うことは、呼吸をすることと同じ―――拓海も、なかなか上手いことを言う。
 中1でジャズに出会ってからは、咲夜にとって歌は、まさに、窒息しそうな現実から救い出してくれる唯一のモノだった。亡くなった母のこと、密かに自分たちを裏切っていた父のこと、そして新しい“母”のこと―――考えるだけで今にも息が詰まりそうになることを、歌っている時だけは、完全に忘れ去ることができた。
 今だって、こうして歌えば、咲夜は楽に息ができる。
 まばゆいライトも、たくさんの聴衆も、整った舞台も、何もいらない。ガランとした屋上で、誰も居ない空に向かって歌っているだけで、咲夜は自由になれる。たとえ次のライブが永遠に来なかったとしても、咲夜が歌を失う訳ではないのだ。
 でも―――でも、やっぱり、それだけでは、苦しい。
 咲夜は、奏が言うところの「ステージに恋をしている人間」の1人だ。ライトの下で、大勢の観客を前にして歌い上げた時の、あの高揚感、あの達成感、あの感動―――それを嫌というほどよく知っていて、その魅力から抜け出せなくなってしまった人種なのだ。
 別に立派な舞台などいらない。観客も僅かで構わない。ライトがないのなら街灯だって構わない。そう、大学生の時のようなストリートライブでも構わないのだ。
 歌いたい―――切実な、望み。身がちぎれるほどに、泣きたくなるほどに、歌いたい。誰かに聴いて欲しい。いつも自分の中に閉じ込めている、たくさんの「魂の叫び」を。

 ―――考えてみたら、初めてなんだ。本当の意味で「ひとり」になるのって。
 『Blue Skies』を歌い続けながら、咲夜はふと、頭の片隅でそんなことを思った。
 以前は、何かについて悩んだ時には、拓海に相談してきた。思い切り歌いたい時には、拓海のピアノに合わせて歌ってきた。
 一成と出会い、“Jonny's Club”で歌うようになってからは、“Jonny's Club”こそが咲夜にとって一番呼吸のできる場所だった。今後のことで迷ったり、歌で上手くいかないことがあれば、一成やヨッシーに相談すればよかった。嫌でも1日おきに会う仲だったので、1人で抱え込まずに済んだ。
 そして、奏と出会ってからは、仲間にも打ち明けられない思いや苦しみを、奏と分け合ってきた。家族のこと、拓海のこと、仕事のこと―――重さに耐えかねた時、いつだって奏がいてくれた。
 けれど、奏がいなくなって、“Jonny's Club”のライブがなくなって―――咲夜は、今、初めて「ひとり」だ。
 拓海とは距離を置いてしまったし、また置かねばならないとも思う。一成やヨッシーとは“Jonny's Club”が終わってからも連絡は取っているが、それぞれ仕事もあり、ライブをやっていた時のように頻繁に会うことはない。会社の連中は、咲夜がジャズシンガーとして活動していることを知っているが、踏み込んだ話をしたことがない。するつもりもなかったし、また、突っ込んで訊いてくるような人間もいなかったからだ。
 気づけば、日常的に、ジャズの話をする相手が、1人もいない。
 …こんなことは、さすがに初めてだ。いや、ライブのことと同じで、単に今までが恵まれすぎていただけのことかもしれないが―――それでも、やはり、ちょっと心細さを覚える。

 「Those blue days, all of them gone, Nothing but blue skies, Nothing but blue skies, Nothing but blue skies, from now on.....」

 最後まで歌い終え、その余韻のままに、もう一度空を見つめた。
 咲夜が好きなのは、すっきりと澄んだ、秋の青い空―――けれど、見上げた空は、春霞のかかったような、曖昧な水色だ。
 ―――我ながら、情けないよなぁ、ほんと。
 自分の気持ちを映したかのような空の色に、歌が呼び覚ましてくれた筈の青空が、一瞬で曇った気がした。

***

 なかなかに疲れる1日を終えてアパートに戻った咲夜は、ふと、見慣れない人影に気づいて、首を傾げた。
 ―――あれ? 誰だろ、あれって。
 後姿しか見えないその人物は、“ベルメゾンみそら”のエントランスへとちょうど入っていくところだった。
 背広姿、というのがまずこのアパートの住人としては珍しい。もしや女装していない(と改めて言うと変だが)マリリンこと海原真理ではないかと思ったが、髪型が明らかに違う。いつも作業着の木戸がスーツを着ているのかな、とも思ったが、木戸より細身だしもう少し背が高い。となると―――優也か、それとも蓮だろうか?
 咲夜が首を捻りつつあれこれ考えていると、謎の人物は郵便受けの前に立ち、そのうちの1つを開けた。それが上の段の右端であることに気づき、咲夜は思わず声をあげてしまった。
 「え…っ、蓮君?」
 「えっ」
 咲夜の声に驚いて振り向いたのは、やっぱり、蓮だった。日頃のファッションとあまりに違うので違和感ありまくりだが、三白眼も短い髪も、確かに蓮だ。
 「ああ…どうも、こんばんは」
 声の主が咲夜だと気づいた蓮は、少し気まずそうな顔で軽く頭を下げた。つられたように、僅かに頭を下げながら、咲夜は改めて蓮の格好を頭のてっぺんからつま先まで確認した。
 「どーしたの、その格好。お見合い?」
 「…違います。面接です」
 「面接―――ああ、そっか、蓮君たち、4年になったんだっけね」
 就職活動というのを、すっかり忘れていた。なるほど、それならばこのスーツ姿も納得がいく。
 「どう? 自信のほどは」
 「…あまり。面接は、どうも苦手で」
 口下手らしい蓮は、渋い表情でそう言って、困ったように首を傾けた。
 「あらら…、もしかして本命だった?」
 「いえ、いくつか受ける中の、1つです」
 「へー、まだ4月の前半なのに、もうそんなに活動してんだ」
 咲夜自身は、就職担当の教官が心配するほど、ギリギリまで就職活動をさっぱりやらなかった口である。が、周囲には確かに、この位の時期から試験を受けたり内定を取ったりする者もいたから、案外、蓮が特別早いという訳でもないのかもしれない。
 「卒論もあるし就職活動もあるしで、忙しいね」
 咲夜が言うと、蓮は微かな笑みで「そうですね」と答えたが、何故か不意に沈んだ表情になり、何か言いたげに咲夜の顔をじっと見た。
 「? 何?」
 「…いや、その…」
 数秒、迷った末、意を決したように蓮は一度、唇を引き結んでから、口を開いた。
 「あの、今月来月の、“Jonny's Club”のライブのこと…従業員の人から、聞きました」
 「―――ああ、」
 蓮の表情の意味が、少しわかった気がした。苦笑した咲夜は、
 「ま、しょーがないよね。メジャーと競える器じゃないし」
 と返した。

 “Jonny's Club”での毎日のライブ演奏は、3月末で完全に終了してしまったが、奏や蓮をはじめとした常連客らが嘆願してくれたおかげで、月に1度の有料ライブという形で、ステージそのものは残されることになった。
 ライブは毎月、第3土曜日―――勿論咲夜たちも、そのステージへの出演を狙っていた。が、新オーナーが選んだ最初の出演者は、“Jonny's Club”で下積み時代を送ったメジャーなジャズバンドだった。そして2回目となる来月のライブも、初回のバンドほどではないが、CDも3枚出しているカルテットが依頼されたらしい。
 要するに、新オーナー的には、いかに客が呼べるか、という問題が重要なのだ。常連ではなく新しい客を呼び込み、より間口の広い店にしたいからこそ、ライブを取りやめて回転率を高めたのだから。

 「俺たちは、咲夜さんたちに出て欲しいと思ってたのに…」
 「…うん、聞いた」
 悔しそうな顔をする蓮に、咲夜は微笑とともに答えた。トールの話によると、蓮たちは、新オーナーに提出した嘆願書に、第1回のステージに咲夜たち3人を出してくれるよう、書き添えてくれたのだそうだ。それでもなお、新オーナーは咲夜たちを選ばなかった、という訳だ。
 勿論、新オーナーらしい経済理論故の選択だろうが……もしかしたら、前オーナーと新オーナーが「親子」だというのも災いしていたのかもしれない。前オーナーが選んだ出演者である咲夜たちを、世代交代した新生“Jonny's Club”に出すのが嫌だった、という、極めて個人的な意地のようなものを感じないでもない。
 「蓮君たちの希望どおりにできなかったのは残念だけどさ、まあ…ライブが終了になった経緯を考えれば、ジュニアの選択も理解できない訳じゃないし」
 「……」
 「要は、ジュニアが“是非是非出て下さい”と言って来るようなミュージシャンになればいい訳だし、ね」
 咲夜が、少しおどけた口調でそう言うと、蓮はやっと表情を和らげ、ほんの少しだけ笑った。
 「次のステージ決まったら、教えて下さい。絶対行きますから」
 「ん、わかった」

 まだ、その見通しは、全く立っていないのだけれど。
 けれど、たとえ僅かな数であっても、こうやって応援してくれる人がいるのだから……ひとりじゃ心細い、なんて言っていられない。
 戦わなくては。
 次のステージに立つために―――奏が戦っているように、自分も戦わなくては。


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